2016年4月15日
巨大児について
巨大児とは出生体重4000g以上の赤ちゃんを言います。
先日もアルゼンチンで名前がオリビアちゃんという6130gの巨大児が生まれています。
当院で今までに生まれた巨大児のベスト3は以下の通りです。
1,1999年4892g
2,2007年4710g
3,2006年4512gです。
巨大児の問題点は分娩時に起こるトラブルです。
一番起こりやすいトラブルは赤ちゃんの頭が出た後に、肩が出ないいわゆる肩甲難産です。
無理に出そうとすると赤ちゃんの鎖骨骨折や腕神経叢の損傷が起こったり、産道の重度裂傷が起こったりします。
原因としては、妊娠糖尿病、肥満、過期産、多産婦などが考えられます。
超音波で巨大児の疑いと判定された場合には、まず巨大児の正確な診断は困難であり、肩甲難産などの異常分娩を予測することはさらに困難であることを十分に説明し、分娩方法を相談することが必要です。