ブログ

2025年5月1日

子宮体がんについて

主な婦人科がんは、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんなどがあります。子宮の体部、子宮の内腔から発生するのが子宮体がんです。以前は子宮頸がんが断然多かったのですが、食生活の欧米化などにより近年、増加傾向にあります。子宮体がんは、国立がんセンターの統計を見ても増加しており、一番多い婦人科がんです。子宮体がんのリスク因子としては、閉経が遅い、女性ホルモンの異常(月経不順、不妊症など)、妊娠や出産経験がない、肥満、高血圧、糖尿病、乳がん、大腸がんの既往などがあげられます。子宮体がんの症状は不正出血です。少量の出血や茶色の帯下であることもあります。検査では、子宮内膜細胞診、経腟超音波検査があります。好発年齢は50歳代がピークで、70%以上の人が閉経後です。現在、子宮がん検査は大部分子宮頸がん検査です。今後、子宮体がんの検査の必要が増えてくると思われます。