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2008年12月11日

NICU(新生児集中治療室)について

先日東京で妊婦さんが7件の病院で診療を拒否され、新生児が死亡したという事件が報道されました。この原因は産科医が少ないというこではなくて、全国にNICU(新生児集中治療室)が極めて少ないことに起因しているのです。2週間前当院でも夜中に24週の妊婦さんが大量の出血で来院しました。前置胎盤の診療で福岡徳洲会病院、久留米大学病院、聖マリア病院と断られ、九州大学病院が受け入れてくれました。これは、産科病棟は空いているのですが、NICUが空いていないためにうけられないとの事なのです。福岡市、その周辺で今後東京と同じ事が起こる可能性は十分にあります。母体保護法で中絶できるのは21週・6日までです。これは、22週以降は今の医療では助かる可能性が高いから決められたことです。しかし、現状は遅れています。こども病院が移転するこの機会にもっと大きなNICUを作ってもらいたいものです。